AIを読む人から使う人へ:中学生にもわかるChatGPT APIでAIアプリ作り #1
◉ AI×ビジネス活用 / 2026年06月

AIを読む人から使う人へ:中学生にもわかるChatGPT APIでAIアプリ作り #1

2026年06月28日 読了目安:約19分 著者:AIFRONTNEWS編集部 ChatGPT API / Codex / Python

ChatGPT APIの始め方を、初めて利用する方向けに整理します。
様々なAIアプリを作るための土台になる、汎用的な内容にしました。

この記事でわかること

  • ChatGPT APIでできることと、ChatGPT画面との違い
  • コードを書くアプリ・プログラミング言語・AI・APIキー・.env・仮想環境の意味と選び方
  • AIに依頼して環境を整える具体的なプロンプト例
  • 料金・レート制限・セキュリティの基本と初期設定
  • 次の実践編で小さなAIアプリを作る準備完了の状態

まず結論

この記事では、アプリ制作の準備からAIにコード作成を任せ、人はアプリのアイデア検討、画面操作、確認を中心に進めます。
読み終えるころには、自分のアイデアを小さなAIアプリにできる準備が整います。

準備の最初に、安全の2点を覚えてください。
1) APIキーは絶対に公開しない(チャットやGitHubの公開リポジトリに貼らない)。
2) OpenAIのダッシュボードで「Usage(使用量)→Hard limit/Soft limitの上限設定」「Alerts(アラート)」を有効にし、想定外の課金を防ぐ。

お手元にAIを用意して、文中で分からないことは聞くようにすると理解が早まります。

簡単な概要

まずChatGPT APIとは、お手持ちのPCや作ったアプリからChatGPTを呼び出して、仕事を自動化する窓口です。
今回は標準的な便利ツールの VS Code(詳しくは用語集) と、プログラミング言語の Python(用語集) を用意します。
そのあとChatGPTのCodex(今回一緒に作業するAI)に作業を依頼して、APIキー(用語集)を .env(用語集) で安全に扱う土台を整えます。

最初に知っておきたい用語
  • VS Code:プログラムを書くための作業机のようなツール。
  • Python:AI連携アプリでよく使う言語。
  • Codex:本シリーズでは「チャットで指示すると準備・コード生成・確認を支援するAI」を指します。
    歴史的にOpenAIの旧Codexモデルとは別物です。
  • API:アプリからChatGPTに依頼を送るための窓口。
  • APIキー:OpenAIに「誰が使っているか」を伝える秘密の合言葉。
  • .env:環境変数をローカル開発で読み込むための設定ファイル。
  • 環境変数:秘密情報をコードの外に置くための保管場所。
  • 仮想環境:Pythonの道具をプロジェクトごとに分けて入れる作業箱。
  • SDK:APIを呼び出しやすくする公式の道具セット。
  • モデル:文章を読んで返答を作るAI本体。
  • エンドポイント:依頼を送る住所のようなURL。
  • リクエスト:自分のプログラムからOpenAIへ送る依頼。
  • レスポンス:OpenAIから返ってくる答え。
  • トークン:文章を細かく分けた単位。
    使った量の計算にも使われる。
  • レート制限:短時間に使いすぎないようにする上限。

何ができる技術なのか

APIは、アプリからAIに仕事を頼む受付窓口です。
ChatGPTの画面が手作業なら、APIは自動化のための通路です。

ChatGPT画面とAPIの違い

人が入力ChatGPT画面

AIが回答手作業向き
アプリが依頼API利用

結果を自動利用仕組み化向き

同じAIでも、画面は手で、APIは仕組みで使います。

作れるものの例を具体化します。

ChatGPT APIを使うための準備

ここでは、まずコードを書くためのツールの画面で、AIのチャットを開ける状態にします。
チャット欄が見えるまでは、まだAIへプロンプトを送れません。
そのため最初だけは、ブラウザとコードを書くためのツールの画面操作で進めます。

VS Codeとは何か

プログラムを書くための作業机のようなツールです。
ファイル編集、フォルダ確認、ターミナル、AIへの相談を1つの画面にまとめられます。

なぜ使うのか

ChatGPT APIを使う小さなアプリでは、ファイルを作る場所、実行する場所、AIに相談する場所が必要です。
VS Codeなら、その3つを同じ画面で扱えます。

他の選択肢との違い

メモ帳や軽量エディタでもコードは書けます。
ただし、初心者がAIと一緒に開発するなら、拡張機能とフォルダ操作がそろったVS Codeの方が迷いにくいです。

ここまで終えるとできること

作業フォルダを開き、同じ画面の中でAIに「この場所で小さなAIアプリを作って」と依頼できる準備ができます。

Codexとは何か

CodexはOpenAIが提供している、VS Codeの中で使えるAIです。
作りたいものを文章で伝えると、必要なファイル作成、コード修正、確認手順の整理を手伝ってくれます。

なぜ使うのか

API連携では、ファイルの置き場所、実行手順、エラー対応でつまずきやすくなります。
Codexを横に置くと、分からないところをその場で確認しながら進められます。

他の選択肢との違い

一般的なチャットAIでも相談はできます。
一方、VS Code内のCodexは開いているフォルダやファイルを前提に会話できるため、開発作業と相性が良いです。

ここまで終えるとできること

以降の準備で、Codexに「このフォルダで必要な設定を確認して」と頼めるようになります。

Codexチャットを開くまでの流れ

  1. 1VS Codeインストール
  2. 2Codex拡張追加してサインイン
  3. 3チャット表示サイドバーで開く

VS Codeをインストールする

最初はCodexではなく、画面操作でVS Codeを入れます。

  1. 公式ページを開くVisual Studio Code Setup(公式)を開きます。
  2. OSを選ぶ:Windows、macOS、Linuxのうち、自分のPCに合うものを選びます。
  3. インストールする:画面の案内どおりに進めます。
    Windowsでは、途中で「PATHに追加」系の選択肢が出たら有効にしておくと後で楽です。
  4. 起動する:VS Codeを開きます。
    英語表示が不安な場合は、拡張機能で Japanese Language Pack を入れると日本語化できます。

VS CodeにCodex拡張を入れる

Codexへプロンプトを送るには、まずVS Code内でCodexのチャット欄を開ける状態にします。

  1. 拡張機能を開く:VS Code左側の四角いアイコン、または Windows/Linux は Ctrl+Shift+X、macOS は Cmd+Shift+X を押します。
  2. Codexを検索する:検索欄に Codex と入力します。
    OpenAIのCodex拡張を選び、インストールします。
    見つからない場合は、Codex IDE extension(公式)の案内から確認してください。
  3. サインインする:インストール後、ChatGPTアカウントまたはOpenAI APIキーでサインインします。
    ChatGPTプランで使う場合はChatGPTログイン、従量課金で使う場合はAPIキーを選びます。
  4. Codexのアイコンを探す:VS Codeでは、Codexは右サイドバーに表示されます。
    見当たらない場合は、コマンドパレットを開きます。
  5. コマンドパレットから開く:Windows/Linux は Ctrl+Shift+P、macOS は Cmd+Shift+P を押します。
    Codex と入力し、Codexのサイドバーを開くコマンドを選びます。
    公式コマンド名では chatgpt.openSidebar がCodexサイドバーを開く操作です。
  6. チャット欄を確認する:右側またはサイドバーに、Codexへ文章を入力できる欄が出れば準備完了です。

ここで確認すること

  • VS Codeが起動できる。
  • Codex拡張がインストール済みになっている。
  • ChatGPTアカウントまたはAPIキーでサインインできている。
  • VS Code内でCodexのチャット欄を開ける。

作業フォルダを開く

Codexは、開いているフォルダの中身を見ながら作業します。
そのため、最初に作業場所を決めておきます。

  1. PCの分かりやすい場所に ai-app-tutorial などのフォルダを作ります。
  2. VS Codeで「ファイル」→「フォルダーを開く」を選びます。
  3. 作ったフォルダを選びます。
  4. 左側のファイル一覧に、フォルダ名が表示されていることを確認します。

ここで初めてCodexに送る

ここまで終わると、VS Code内のCodexチャットにプロンプトを送れる状態です。
次のボックスをコピーして、Codexのチャット欄に貼り付けます。

Codexに送るプロンプト

私はVS CodeとCodexを初めて使います。
いまVS Codeで作業フォルダを開き、Codexのチャット欄を表示しています。
このフォルダでChatGPT APIを使う小さなPythonアプリを作る準備をしたいです。
まず、Python拡張、Python本体、仮想環境、.env、.gitignore、OpenAI SDKの準備が必要かを順番に確認してください。
コードは必要に応じてあなたが作成し、私は内容確認と実行を担当します。
必要なファイル作成やコマンドは、理由と確認方法を説明してから提示してください。
APIキーなどの秘密情報は、あなたに貼らず、.envに私が入力する形にしてください。

Pythonとは何か

AI連携アプリを作るときによく使う言語です。

なぜ使うのか

学習資料が豊富で、OpenAIのSDKや周辺ライブラリと相性が良いからです。

他の選択肢との違い

Node.jsやGoなども有力です。
この入門では、情報量が多く、最初の試作に入りやすいPythonに絞ります。

ここまで終えるとできること

仮想環境を作り、必要なパッケージを安全に入れられます。

このボックスをコピーしてCodexに送れます。

Codexに送るプロンプト

私のOSに合う最新安定版のPythonを提案し、インストール後にVS CodeでPython拡張が動くか確認する手順を示してください。プロジェクト用の仮想環境の作り方と、有効化・無効化・場所の確認方法を、私の操作はクリック中心で進む形で案内してください。ターミナル操作が要る場合は、コマンドをあなたが提示し、私はコピー&ペーストで実行します。

APIキー・.env・環境変数とは

APIキーはアプリ用の合言葉です。
.envはその合言葉をコードの外で保管する設定ファイルです。
環境変数はOSが管理する隠し引き出しです。

APIキーはアプリ用の合言葉

パスワード人がログイン
APIキーアプリが利用

APIキーは人ではなく「アプリの本人確認」に使います。

このボックスをコピーしてCodexに送れます。

Codexに送るプロンプト

OpenAIのダッシュボードでAPIキーを作る最新手順を、私のOSとブラウザに合わせて案内してください。キーは一度しか表示されない点、チャットやIssueに貼らない点、公開リポジトリではSecretスキャンで検出される点、漏えい時はRotate/Regenerateで無効化・再発行する点も含めて説明してください。.envファイルの作成場所、.gitignore設定、VS Codeでの入力ミスを減らす方法も案内してください。

OpenAI SDKの導入と最小テスト

以降も「Codexへ依頼する形」で進めます。
人が直接コードを書くのではなく、AIが手順と確認方法を提示します。

このボックスをコピーしてCodexに送れます。

Codexに送るプロンプト

このプロジェクト用のPython仮想環境内で、OpenAI公式SDKの導入と最小テストを案内してください。必要なファイル作成(.env読み込みのサンプルを含む)、サンプルスクリプトの実行方法、失敗時の切り分け(通信・認証・環境変数)を、私のOSに合わせて順番に説明してください。APIキーは.envから読み込む形にし、キー文字列は私が入力します。あなたは秘密情報を出力しないでください。

API利用の基本の流れ

  1. 1依頼を作る文章と条件を用意
  2. 2APIへ送る受付窓口に渡す
  3. 3答えを受けるアプリで使う

人手の入力を、アプリの依頼に置き換えるのがAPIです。

仕組みを初心者向けに分解する

APIは「依頼(リクエスト)→回答(レスポンス)」の往復です。
住所にあたるのがエンドポイントです。
文章はトークンという小さなかけらで数えられます。
たとえば宅配便で伝票を書くように、送り先と中身を明確にすると届きやすくなります。

用語のミニ解説

  • エンドポイント:依頼を送る住所のようなURL。
  • SDK:煩雑な手続きを簡単にする道具セット。

始め方

以下は準備の総仕上げとして、Codexに提示して整合性を確認するチェックリストです。
実行手順の提示もCodexに任せます。

  1. 目的VS Codeで作業フォルダを確定。Codexへ頼むことワークスペース作成と必須拡張の確認。確認拡張が有効、Git初期化と.gitignoreが設定。
  2. 目的Python仮想環境の用意。Codexへ頼むこと作成・有効化・場所の説明。確認ターミナルのプロンプトに仮想環境名が表示。
  3. 目的.envでAPIキーを安全管理。Codexへ頼むこと.envテンプレとdotenv導入、読み込み方法。確認コードから環境変数を参照できる。
  4. 目的OpenAI SDKの最小テスト。Codexへ頼むことサンプル作成と実行、結果の解説。確認短いテキストが返り、エラー時は原因分類。

Codexに依頼してAPI連携アプリを作る予告

次の記事(#2 実践編)では、ここで整えた環境を使って、要約アプリをCodexに依頼して作ります。
完成版コードを丸暗記するのではなく、「仕様→プロンプト→動作確認→改善」の流れを体験します。

Codexに送るプロンプト(次回の予告)

VS Codeで動く小さなPythonアプリを作りたいです。OpenAI APIを使って、入力した文章を初心者向けに要約するアプリにしてください。APIキーは.envから読み込む形にしてください。私はPython初心者なので、ファイル構成、必要なインストール、実行方法も順番に説明してください。私のOSに合わせてコマンドを提示し、私はコピー&ペーストで実行します。秘密情報は表示しないでください。

料金・注意点・セキュリティ

料金・モデル名・UIは公開日時点の情報で変わる可能性があります。
最新は公式のPricingとダッシュボードで確認してください。

コスト管理:OpenAIダッシュボードのUsageで「Hard limit/Soft limit」を設定し、Alertsでしきい値通知を有効に。
使用量ページ(Usage)で日毎・API別の消費トークンを確認できます。
レート制限はプランや権限(Permissions)により異なります。
安全対策:APIキーは公開しない。
.envを必ず.gitignoreに追加。
公開リポジトリではSecretスキャンにより露出が検知されることがあります。
漏えい時はダッシュボードでキーをRotate/Regenerateして無効化・再発行し、古いキーを削除します。

実務での使いどころ

ChatGPT APIは「人が毎回書く文章」や「定型の判断」を仕組みに変えるのに向きます。
一方で、厳密な数値計算や社内の独自基準が厳しい審査書類は、人の最終確認を必須にしましょう。

次にやること

次に読む記事

準備編を終えたら、#2 実践編でCodexに依頼して小さなChatGPT APIアプリを作る流れへ進みます。
AIを読む人から使う人へ:CodexでChatGPT APIアプリを作る #2

参考・出典

  1. Visual Studio Code Setup
  2. Python Downloads
  3. OpenAI Codex Docs
  4. Codex IDE extension
  5. Codex IDE extension commands
  6. Codex authentication
  7. OpenAI API Quickstart
  8. OpenAI Pricing
  9. Usage(使用量)
  10. Rate limits
  11. Permissions
  12. Your data

更新日: 2026年06月28日。
料金・仕様は変更される可能性があります。