AIを読む人から使う人へ:CodexでChatGPT APIアプリを作る #2
◉ AI×ビジネス活用 / 2026年06月

AIを読む人から使う人へ:CodexでChatGPT APIアプリを作る #2

2026年06月28日 読了目安:約15分 著者:AIFRONTNEWS編集部 ChatGPT API / Codex / Python

ChatGPT APIの使い方を実践し、Codexに指示して小さなAIアプリを作ります。
題材は「入力した文章をやさしく要約するPythonアプリ」。
VS CodeとCodexが使える前提で、.envでAPIキーを守り、実行からエラー対処、料金とレート制限まで一連の流れを体験します。

この記事でわかること

  • Codexに依頼してChatGPT APIアプリを作る具体的な流れ
  • .envでAPIキーを安全に扱い、実行・検証・エラー相談を回す方法
  • 料金・レート制限・使いすぎ防止の基本とダッシュボード確認

まず結論

本記事は、人がコードを全部書くための記事ではありません。
あなたは作りたい目的を伝え、Codexに準備・コード作成・確認を手伝ってもらいます。
完成を急がず、まずは「要約する小さなアプリ」を動かし、仕組みを掴みます。
お手元にAIを用意して、文中で分からないことは聞くようにすると理解が早まります。

最初に知っておきたい用語
  • API:アプリからChatGPTに依頼を送るための受付窓口。
  • APIキー:OpenAIに「誰が使っているか」を伝える秘密の合言葉。
  • .env:秘密の合言葉をコードの外に置くための設定ファイル。
  • 環境変数:.envから読み込む秘密情報の置き場。
  • SDK:APIを呼び出しやすくする公式の道具セット。
  • モデル:文章を読んで返答を作るAI本体。
  • エンドポイント:依頼を送る住所のようなURL。
  • リクエスト/レスポンス:アプリからの依頼/AIからの答え。
  • トークン:文章を細かく分けた単位。
    料金計算にも使われる。
  • レート制限:短時間の使いすぎを防ぐ上限。

何ができる技術なのか

APIは、チャット画面の操作をアプリが自動で行うための仕組みです。
人が入力する代わりに、プログラムが依頼を送り、結果を受け取り続けます。
レストランの「カウンター窓口」に並ぶ代わりに、配達アプリがまとめて注文するイメージです。

ChatGPT画面とAPIの違い

人人が入力ChatGPT画面

→

AIAIが回答手作業向き

アプリアプリが依頼API利用

→

AI結果を自動利用仕組み化向き

実際に作れるものの例を挙げます。
どれも小さく始められます。

ChatGPT APIを使うための準備

本記事はハンズオン編です。
VS Code、Python、Codex、APIキー、.envの準備は完了している前提で進めます。
Codexチャット欄が表示されるまでプロンプトは送らないでください。

前回の準備編

VS Code、Python、Codex、APIキー、.envの準備がまだの方は、前回の準備編もあわせて確認してください。
AIを読む人から使う人へ:中学生にもわかるChatGPT APIでAIアプリ作り #1

VS Codeとは何か

プログラムを書くための作業机のようなツールです。

なぜ使うのか

ファイル編集、AIへの相談、作業フォルダの確認を同じ画面で扱えるためです。

他の選択肢との違い

メモ帳や他エディタでも可能ですが、VS Codeは拡張が豊富です。
例としてPython、Git、そしてOpenAIのCodex拡張が公式導線で使え、学習資料量も多く迷いにくいです。

ここまで終えるとできること

作業フォルダを開き、Codexに「この場所で小さなAIアプリを作って」と依頼できます。

Pythonとは何か

AI連携アプリを作る時によく使われるプログラミング言語です。

なぜ使うのか

公式SDKや解説が充実し、少ないコードでAPIを試せるためです。

他の選択肢との違い

JavaScriptやGoでも作れますが、Pythonは学習資料やサンプルが豊富です。
VS CodeのPython拡張で補完やデバッグも始めやすいです。

ここまで終えるとできること

Codexの指示で必要なパッケージを入れ、実行用スクリプトを動かせます。

Codexとは何か

OpenAIが提供している、VS Codeの中で使えるAIです。
プロジェクト内の作業を手伝ってくれます。

なぜ使うのか

人が目的を伝えるだけで、ファイル作成、.envの扱い、実行方法の案内まで支援してくれるためです。

他の選択肢との違い

外部ブラウザのチャットでも相談できますが、CodexはIDE内でファイルを直接編集します。
拡張の「IDE Commands」やワークツリー機能で手戻りが減ります。

ここまで終えるとできること

VS Code内のチャットで、API連携アプリの作成と検証をステップ実行できます。

VS CodeにCodex拡張を入れる

  1. 拡張機能画面を開く。
    Windows/Linuxは Ctrl+Shift+X、macOSは Cmd+Shift+X。
  2. 「Codex」を検索し、OpenAIのCodex拡張をインストールする。
  3. ChatGPTアカウントまたはAPIキーでサインインする。
  4. 右サイドバーまたはコマンドパレット(Windows/Linux: Ctrl+Shift+P、macOS: Cmd+Shift+P)からCodexサイドバーを開く。
  5. Codexのチャット欄が表示されたことを確認する。

仕組みを初心者向けに分解する

APIは「依頼を作る→窓口に送る→結果を使う」の3段です。
住所にあたるのがエンドポイントです。
大量の依頼はレート制限で調整されます。

API利用の基本の流れ

  1. 1依頼を作る文章と条件を用意
  2. 2APIへ送る受付窓口に渡す
  3. 3答えを受けるアプリで使う

短い準備チェック

ここからハンズオンです。
まず、作業できる状態かを確認します。

確認ポイント

  1. VS Codeで作業フォルダを開き、Codexのチャット欄が右側に表示できる。
  2. .envにOpenAIのAPIキーを入れ、公開リポジトリに含めない設定(.gitignore)がある。
  3. Pythonが動作し、VS Codeのターミナルが開ける。

Codexに依頼してAPI連携アプリを作る

題材は「入力テキストをやさしく要約する小さなPythonアプリ」です。
まず何を頼むかを説明します。
Codexには、ファイル構成、必要なインストール、.envの扱い、実行・検証方法、エラー時の相談フローまでをまとめて依頼します。
秘密の情報は貼らず、「.envに保存済み」とだけ伝えます。

このボックスをコピーしてCodexに送れます。

Codexに送るプロンプト

VS Codeで動く小さなPythonアプリを作りたいです。
OpenAIのChatGPT APIを使って、入力した文章を初心者向けにやさしく要約するCLIアプリにしてください。
前提:.envに OPENAI_API_KEY を保存済み。秘密情報は表示しないでください。
要望:
- 最小のファイル構成(src/ と README.md)。
- Pythonの仮想環境の用意、必要パッケージのインストール手順。
- OpenAI公式SDK(Python)を使う実装。モデルは現行安定版を提案してください。
- .env から環境変数を読み込む実装。
- CLIからテキストを受け取り、要約を標準出力する実装。
- 実行コマンドと、初回動作確認の手順。
- エラーが出た場合の相談の仕方(エラーメッセージだけ貼ればよい旨)。
- READMEに、使い方・料金の目安・レート制限への配慮・安全なキー管理を必ず記載してください。

想定される生成物と合格基準

生成物 内容
src/main.py など CLI本体。
API呼び出しと.env読み込み。
README.md セットアップ、実行、エラー相談、料金・レート、キー管理。
requirements.txt openai など必要パッケージ。
.env.example OPENAI_API_KEY= の型のみ。
値は空。
  1. READMEに含むべき項目チェック
    1. インストール/仮想環境/実行コマンド
    2. .envの作り方とAPIキーの扱い注意
    3. 料金の考え方(トークン/ダッシュボード確認)
    4. レート制限の基本とリトライ方針
    5. エラー相談の方法(メッセージ貼付)

実行時の確認ポイント

よくあるエラーと対処

症状 原因の例 対処のヒント
401 Unauthorized APIキー不正/未設定 .envと環境変数を再確認。
キーを再発行し、アプリ再起動。
403 Forbidden 権限/ポリシー制限 組織/プロジェクト設定を確認。
サポートに問い合わせ。
404 Not Found / model not found モデル名違い Quickstartのモデル一覧で現行名に修正。
429 Too Many Requests レート制限 待機・指数バックオフ・リトライ。
バッチ化や頻度調整。
5xx Server error 一時的障害 数分待って再試行。
ステータスページを確認。
Quota/Billing不足 残高や上限超過 Usage/ Billingで残高確認。
上限を調整。
少量で再試行。

用語のミニ解説

  • レート制限:短時間の呼び出し回数やトークン量の上限。
  • トークン:AIが読む小さなかけら。
    使った量で料金が決まる。

料金・注意点・セキュリティ

公開日時点: 2026年06月29日。料金・モデル名・UIは変わる可能性があります。
最新は公式ドキュメントをご確認ください。

項目 見る場所 到達手順
料金(Pricing) Pricing(日本語補足:モデル別の単価と計算例) Docs → API → Pricing を開く
レート制限(Rate limits) Rate limits(日本語補足:組織/プラン別の上限と緩和) Platform Docs → Guides → Rate limits
使用量(Usage) Usage(日本語補足:日別・モデル別の実績確認) Platform → Dashboard → Usage

APIキー保護と誤課金防止

APIキーは個人の財布と同じです。
コードに直書きせず、.envから読み込み、共有時は伏せます。
誤課金は「使いすぎ」と「キー流出」から起きます。

社内データの取り扱い

ステータス別の早見表(トラブル対処)

エラー 意味 初動
401 / Invalid API key キーが無効/未設定 .envと環境変数、ダッシュボードでキー再発行
403 権限や利用制限 組織設定/プラン確認、サポート連絡
404 / model not found エンドポイント/モデル名不一致 Quickstartのモデル名に合わせる
429 レート制限超過 待機・指数バックオフ・頻度削減
5xx 一時的な障害 時間を置き再試行。
Status確認

実務での使いどころ

まずは個人の反復作業を置き換えます。
文書要約、テンプレ作成、表現の言い換え、ログの要点抽出などです。
動く最小アプリをチームに展開し、要件を集めて改善します。

次にやること

次に読む記事

準備編に戻る場合は「AIを読む人から使う人へ:中学生にもわかるChatGPT APIでAIアプリ作り #1」。
本記事の続きは、CodexでUI追加やログ保存を行う#3の予定です。

参考・出典

  1. OpenAI API Quickstart
  2. OpenAI API Pricing
  3. OpenAI API Rate limits
  4. OpenAI API Dashboard: Usage
  5. OpenAI Codex Docs

更新日: 2026年06月29日。
料金・仕様は変更される可能性があります。